なぜ岩手県だけ新型コロナウイルス感染者がゼロなのか?

岩手県の地図 日記
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3月末の東京オリンピック延期報道を受けてから、東京都を始め各県で新型コロナウイルス感染者が続々と報告され4月7日には、政府より7都府県に緊急事態宣言が出されました。
つい一昨日までは新型コロナウイルス感染者ゼロ地域は、鳥取県、島根県、岩手県の3県でしたが、ここへきて島根県、鳥取県と相次いで感染者がでてきました。
もう日本で感染者が確認されていないのは、岩手県ただ一県になってしまいました。
これだけ急速に感染拡大をしているなかで、なぜ岩手県だけ新型コロナウイルス感染者がゼロなのか?について岩手県内で働く人間として考えてみました。

そもそも人口密度が低い?

岩手県は県の大きさは北海道についで2番目に大きな県で、その面積は四国四県に匹敵する広さです。
県民の居住地域も沿岸部と内陸部に大きくわかれており、それぞれの地域間の行き来は、さほど多くないのが特徴です。
東京や他県に比べれば人口も少ないため、三密になりにくいため未だ感染者がでていないのかもしれません。

田舎ならではのコミュニティ機能

また都会と違い、自治会とか町内会といった地域コミュニティが感染防止に一役買っているとも言えます。
私が勤めている地域では、3月の早い段階から役場主催の行事やイベントは、一切自粛という方針を打ち出し、各自治会長へ通達をし各戸に伝達されました。
そのため、役場関係に送別会や学校の謝恩会等は全て中止となり、その他各企業の親睦会や送別会も中止になりました。

それというのもやはりご近所の目があるからウチだけが勝手なことを出来ないという心理が働いた結果、一体感をもって自粛に至ったのが要因なのかとも言えます。田舎においては、一度感染者が出たとなれば、○○地区の誰それさん家の〜みたいな感じであっという間に個人が特定されてしまう恐れがあるから。
このようなことは、仙台で初の感染者が出たときや青森でスペイン旅行から帰国した人が感染したという話しが出たときに起こりました。
噂話だからといっていい加減な話しではなく、ほぼ個人を特定できる情報が出回ってしまうリスクを県民はよく知っているのでしょう。

人の往来が少ない

東北といえばやはり観光地なのでしょうか。早い段階で海外からの旅行者の渡航禁止が決まったとたんインバウンド頼みの宿泊施設やスキー場は軒並み閑古鳥が鳴いています。もちろん日本人の観光客も激減し、昨日には県内でも沢山の観光客が訪れる中尊寺や毛越寺が、一部拝観制限をすることを発表しました。
世界遺産登録もされている中尊寺や毛越寺は、年間数百万人の観光客が訪れる県内でも有数の観光スポットです。そのほとんどはアジア圏のインバウンドですが、日本人の観光客もかなりの数が訪れる場所です。春の観光シーズンに、その中尊寺や毛越寺がほとんど観光客がいないというのが現状です。

まとめ

少し前は「コロナ疎開」等という言葉もありましたが、各県でそれぞれ住民が感染しないように努力しているにも関わらず、外から持ち込まれてしまえば全てが水の泡となってしまいます。
山形も少し前までは感染者ゼロでしたが、合宿免許を取得するために他県から来た人によって持ち込まれ、その後次々と感染者が増えている状況です。

新型コロナウイルスは無症状感染というのも確認されいるのが現状です。
ひとりひとりが「もしかしたら自分も感染しているかも」という意識をもって、これ以上感染を拡大させない努力をしましょう!

いま様々な危機的状況が世界各地で起こっています。
この危機的状況が収束した後、これまでの世界とは違う世界がやってくるのかもしれません。

その時あなたは、どのように行動しますか?
いまから少しずつでも、あなたに出来ることを始めてみませんか?

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