今年四月に引き続き東京の高輪にある高野山東京別院にて行われる結縁灌頂に入壇してきました。前回は胎蔵界結縁灌頂に入壇し、今回は金剛界結縁灌頂に入壇ということで、両界の大日如来様とご縁を結ぶことができました。一度受けているので今回はいいかな~と思っていたけど、前日の夜に両方受けたほうがよりご縁が深まるというのをどこかのブログでみたので、今回も参加することにしました。
結縁灌頂とは?
結縁灌頂とは「胎蔵界」「金剛界」という二つの世界の仏様と縁を結ぶ儀式で弘法大師も受けられた仏様と御縁を結ぶための儀式のことです。
本来であれば和歌山県にある高野山で受けるのが王道ですが、さすがに気楽に行ける場所ではないので東京で同じ儀式を受けられるというのは非常に有難いです。
前回は第一班での入壇だったが、今回は第二班13時の回での入壇。今回も参与会員の方も結構いたようで、熱心な信徒さんが多い中一般で当日受付の私。
受付で当日券を購入すると「参与会の方ですか?」と言われた。確かに見た目的にはほぼ僧侶かもだけど、笑顔で「違います!」と答えチケット購入。そして前回はどうだったか忘れたが一年以内に結縁灌頂のチケットの半券をもって高野山へ行くと無料拝観できるらしいので、一年以内に行く機会があれば是非いってみたい。
いざ入壇
まずはお大師様の掛け軸のかかった薄暗い部屋で勤行の時に唱える言葉を阿闍梨様の後に続きお唱えし、三昧耶界のご真言と印を授かります。
次に本堂に移動し10名1グループくらいになって整列し目隠しをされ、印を組んで真言を唱えながら曼荼羅のある場所まで移動するのですが会場内に入ると色々な向きに動かされるので方向感覚がなくなります。でも傍には僧侶の方がいて声をかけて指示してくれたり誘導してくれるので安心です。そして移動してる時には指に華と呼ばれるものを挟んでおり、曼荼羅の前までいったらその上に落とします。すると「大日如来」という掛け声とともに目隠しを外され、いま大日如来様とご縁が結ばれましたとの説明があり、その時落とした華をお土産?にいただき退場。
最後に偉い僧侶の方から塗香をいただき手を清め、合唱しながら頭頂に水を注がれます。その後鏡に映った自分の姿を見る。その際に「この姿が仏様と一体となった今の姿です」と言われるのだが、今回は前回には感じなかった不思議な感情がこみ上げてきた。短い時間だったのでどんな感情なのかはわからないけど、感極まるというかその手前のような感じ。
う~ん、うまく表現できない(笑)
とにかくこれで無事両界の大日如来様とのご縁を結ぶことができました。
いつかは高野山で結縁灌頂を受けてみたいな~。
塗香(ずこう)について
帰り道手に塗られた塗香の香りがほのかにするので、じっくりと手のにおいを嗅いでみたら、結構甘い匂いがした。家で使っている高野山で使われているものと同じという塗香とは違う匂い。以前深川不動で写経をした時から塗香に興味を持って色々買ったことがあったので、おそらく松栄堂のものかな~と思った。高野山のものはちょっと癖のあるスパイシーな感じなので。
興味のある方は是非お試しあれ。